100種のクラゲがただよう―加茂水族館がリニューアルオープン

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2026年4月1日、山形県鶴岡市にある 加茂水族館 がついにリニューアルオープン!
ネーミングライツにより、通称は「東北エプソンアクアリウムかもすい」として新たなスタートを切りました。

「東北エプソンアクアリウムかもすい」としてリニューアルオープン

今回のリニューアルでは、クラゲ研究所棟の新設と既存展示の改修により、クラゲ展示数が約80種から約100種へ大幅に増加。ここまで多彩なクラゲを楽しめる水族館は、世界的にも非常に珍しく、まさに“クラゲの聖地”といえる存在です。

混雑時でも分かりやすいよう、頭上に案内板を設置

クラゲ展示がさらに進化!100種の幻想世界

展示説明なども、リニューアルに合わせて館内のさまざまな箇所で改善が加えられています。

地域の海や魚についても知ることができます

クラゲの展示スペースが拡張され、新たに直径2.5mの大型水槽が6基登場。

ゆったりと漂うクラゲたちが、幻想的でダイナミックな空間を演出します。

また、テーマを伴った展示が可能な「汽車型水槽」などユニークな展示も見どころのひとつ。スタイリッシュな水槽の前では、クラゲの美しさや繊細さ、神秘的な魅力に思わず引き込まれます。

まるで列車の車窓を彷彿とさせる汽車型水槽

飼育員による手書きのイラスト解説は、クラゲの奥深い魅力を感じられます。

クラゲはとても繊細な生き物。水温や光の明るさも、自然の海に近づけるよう細やかに管理されています。

新施設「T-JERI」でクラゲの奥深さにふれる

新たに誕生した3階建ての研究所棟「T-JERI」も注目です。
1階 らぼ:レクチャールーム
2階 ラボ:マイクロアクアリウム
3階 LABO:クラゲ研究所(繁殖室)

T-JERI フロアマップ

レクチャールームの入口には水族館ならではの書籍が並ぶ図書コーナー。気になる本は手に取って読むことができます。また、室内もより広いスペースになり、これまで1クラスでの受け入れだった学習会が3クラス規模まで対応が可能に。冬期には部屋を仕切って、パネル展示にも活用される予定です。

1階のレクチャールーム
鶴岡の杉材を活用したレクチャールームの天井にはクラゲの成長過程を表現した装飾

2階の「マイクロアクアリウム」では、小型のクラゲを中心に、顕微鏡やルーペを使った観察体験が可能。図鑑のように知識がぎゅっと詰まった空間で、つい1時間、2時間と過ごしてしまいそう。普段は見ることのできない“裏側”に触れられる、ここだけの特別な展示です。

3階のクラゲ研究所は通常は一般公開されないエリアとなりますが、充実した展示を行うための大事なバックヤードとして、新たに6つの恒温室など、他国の研究者からも嫉妬される充実した設備が設けられています。

加茂水へ訪れた研究者の方々の各国の言葉で記載された「くらげ」表示は今後も増えていきそう

リニューアル設計の意図

今回、設計を担当された日本設計の方々に、背景を伺う貴重な機会をいただきました。
同社は2014年のリニューアルに続き、今回の2026年のリニューアルも担当されており、水族館ならではのこだわりや要望を丁寧に取り入れながら、その魅力を最大限に引き出す空間づくりを水族館とともに実現されてきたことが伺えました。

既存棟から新棟へとつながる一体感や、展示の先が見えてしまわないよう配慮された動線設計、来館時にも分かりやすいサイン表示、さらには鶴岡らしさを取り入れた装飾など、随所に細やかな配慮とこだわりが感じられます。

お話しくださったひとり、日本設計 豊川さん

地域の魅力を感じるデザイン

「レクチャールーム」の表示に使われている「しな織」、あたたかな木目は鶴岡の杉材を使用

館内には、庄内ならではの素材が随所に活かされています。鶴岡市関川地区の伝統工芸品で、日本三大古布のひとつ「しな織」を使用した表示のほか、室内には鶴岡の杉材、マイクロアクアリウムには鶴岡シルクを使った装飾など、地域文化との融合も大きな魅力。

鶴岡シルクが装飾に使われています。3枚のシルクが重なり合い、深海と出羽三山の山並みも表しています(写真提供:日本設計)

水族館でありながら、土地のストーリーも随所に感じられます。

あれ、こんなところに“クラゲ”がいる!

実は研究棟のあるところに「隠れクラゲ」がいることを教えていただきました。かわいらしい丸いタイルにクラゲが描かれています。実は愛知県で有名な美濃焼のタイル、日本設計の職員の方々がわざわざ現地へ赴いて絵付けされた選りすぐりの特製タイルだそう。ぜひ、探してみてください。

鶴岡で出会う、特別な癒し体験

ふわりと漂うクラゲたちを眺めていると、時間を忘れてしまうほどの心地よさ。
リニューアルによって進化した 加茂水族館 で、幻想的なひとときを過ごしてみませんか。