在来作物 春【孟宗】 ざいらいさくもつ はる もうそう
生きた文化財「在来作物」
「在来作物」は、その土地で長年栽培され、人々に親しまれてきた野菜、果樹、穀類などの作物です。在来作物は長い間私たちの生活を支え、地域独特の文化を継承する一翼を担ってきました。 庄内・鶴岡では、現在確認されているだけで60品種もの在来作物が受け継がれ、遺伝子的多様性をもつ生物資源としてはもちろんのこと、栽培技術や食文化の継承を担う貴重な「生きた文化財」として、次代に継承するための多様なプロジェクトが進められています。
春【孟宗】
あく抜きせずに食べられる上質なタケノコ。えぐ味が少なく、柔らかな歯ごたえが特徴。諸説あるが、修験者が北前船で京都から持ち帰り、寺社に植えたのが始まりともいわれる。庄内では、厚揚げとシイタケとともに味噌と酒粕で煮る「孟宗汁」が春の風物詩として親しまれている。