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2024年 辰年 龍神さまにまつわるお話

羽黒エリア

鶴岡市街地

2024年の干支は辰年。
鶴岡市内にある寺社仏閣の龍神さまにまつわるストーリーをご紹介していきます。辰年にちなんで初詣にもおすすめです。

*本記事はDEGAM鶴岡ツーリズムビューローInstagramアカウントにおいて掲載の投稿内容を再編集してお届けしています。

龍神さまを祀るお寺 龍澤山 善寳寺

善寳寺は、鶴岡市の大山地区にあり、鶴岡駅から湯野浜温泉方面(善宝寺経由)のバスで約30分、善宝寺下車。バスから降りて歩みを進めると、すぐに大きな五重塔と山門が目に入ります。車で向かった場合でも、広い駐車場があるので、安心です。

善寳寺は、曹洞宗のお寺として、海の守護神・龍神さまの寺として全国に知られており、年間を通して全国から漁師の方など多くの参拝者が訪れます。2024年(令和6年)は辰年御縁年として、特別拝観や御縁年特別御朱印も企画されています。
善寳寺の龍神さまは、八代龍王のおひとり娑伽羅龍王と、その三女、善如龍王がおられます。この娑伽羅龍王は、大海、龍宮の王様。龍宮と聞くと龍宮城、浦島太郎を連想しますが、その王様が娑伽羅龍王で、善如龍王は、乙姫さまとのこと。なぜか親近感が湧くとともに、すごく興味深いお話です。
おふたりの龍神様は、お釈迦様のお弟子になられ、善寳寺では「龍道大龍王」「戒道大龍女」の名前を授かり、お参りされる方を見守っておられます。
お参りの際は、あらためて、龍王さまとお呼びされるのがよろしいかもですね。

【龍王さまの御池「貝喰の池」】
深い緑の中に神秘的な雰囲気を漂わせており、平成の時代に話題になった「人面魚」は現在もこの池を泳いでいます。令和では、パンダナマズも話題になりました。

貝喰の池

【ご祈祷】
善寳寺は、曹洞宗の三大祈祷所になっており、ご先祖様への感謝や、龍王さまへのご縁をいただけることでしょう。
毎日、8時・10時・12時・14時・16時に行われております。(事前受付が必要です)

【御朱印】
善寳寺では、季節ごとの御朱印や緻密なイラスト入りの特別な御朱印も頒布されています。(イラストは書き置きのみ)

住所山形県鶴岡市下川字関根100
交通鶴岡駅から湯野浜方面バス30分善宝寺下車
スポット情報https://www.tsuruokakanko.com/spot/310

出羽三山 羽黒山

三神合祭殿

羽黒山は、鶴岡市羽黒町にあり鶴岡駅から羽黒山頂行きのバスで約40分、羽黒随神門にて下車。この随神門より2,446段の石段で山頂に向かうことが出来ます。
出羽三山とは羽黒山、月山、湯殿山の総称で、江戸時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山でありました。
明治以降、神山となり羽黒山は稲倉魂命、月山は月読命、湯殿山は大山祇命、大国主命、少彦名命の三神を祀るが、開山以来、羽黒派古修験道は継承され、出羽三山に寄せる信仰は今も変わらず続いております。

【鏡池と羽黒九頭龍伝説】
神秘の御池として古来より多くの信仰を集め、羽黒信仰の中心でもありました。この本殿前の「御手洗池(みたらしいけ)」は、平安時代から銅鏡が奉納されていることから、「鏡池(かがみいけ)」とも呼ばれています。
実はここに、羽黒山の龍神伝説が眠っております。

伝説によると、かつて日本海に蒙古軍の襲来があった際、羽黒山の鏡池より「九頭龍王」が日本海へ飛んでこれを撃退したのだという謂れがあるそうです。

鏡池

【龍の彫刻】
石段を登り山頂に着くと、すぐ左側に厳島神社の社殿があります。その社殿の向拝部分には龍の見事な彫刻があり、左側が降り龍、右側が昇り龍です。
昇り龍と降り龍は水の循環を表す農耕の守護神とされ、春分には水蒸気とともに天に昇り、秋分になると天から雨とともに地上に降り、深淵に潜みまた春の訪れを待つとされているそうです。
この厳島神社は、蜂子皇子と伊氐波神の対面を仲介した鏡池の主、九頭龍王の妃神として市杵島姫命(弁才天)をお祀りしており、そのため龍のように形作られた石段の参道を登り切った山頂のすぐに鎮座しているのだそうです。

厳島神社

また、この龍の彫刻は生命を持っており、頻繁に鏡池の水を飲みに動き回る姿が見られたため、このお社で妃神と静かに見守っていただきたいとの思いも込めて彫刻の四方を金網で囲っているというお話も。

昇り龍

【雨にまつわる龍神さまのお話】
旅をする時、どうしても気になる天気。
雨の日には気持ちも沈んでしまいそうですが、水を好む龍神様には歓迎されているというお話もあります。
また、毎年7月15日にある羽黒山の花まつり。当日の天気が雨であっても、神事で鏡池を一巡する際には、必ず雨が止むという。

【ご祈祷】
出羽三山神社 三神合祭殿でのご祈願祭は、午前9時から午後4時の1時間ごとに行われております。
9時、10時、11時、12時、13時、14時、15時、16時(最終)
なお、ご祈祷の受付は開始時刻の15分前までにお済ませください。

住所山形県鶴岡市羽黒町手向 羽黒山頂
交通鶴岡駅前乗り場より路線バス「羽黒山頂」、「月山八合目」行で50分、羽黒山頂下車徒歩5分
スポット情報https://www.tsuruokakanko.com/spot/468

龍神さまが繋ぐご縁 荘内神社

庄内藩鶴ヶ岡城の本丸御殿跡に鎮座する「荘内神社」
庄内藩酒井家の初代 酒井忠次(ただつぐ)公、二代 家次(いえつぐ)公、三代 忠勝(ただかつ)公、九代 忠徳(ただあり)公を御祭神としてお祀りしております。

【神社はん】
幕藩体制の終焉後も、旧藩主を敬い慕う気持ちは強く、「鶴ヶ岡城本丸址」に、心の拠り所として荘内神社が創建されました。
以来、開運招福・家内和合・産業繁栄の神様として、創建から140年以上を経た今も「神社はん」の愛称で、市民や近在の人々より親しまれております。

【龍のご縁】
神社の拝殿には、歌房史朗画伯が描いた紅白二体の龍が掲げられております。画伯は、毎日のようにご参拝される中で、急に龍の絵を描きたくなり、二体の龍を完成させご奉納されたそうです。実は、ご神体を祀るお社には一般公開されていないが、龍が二体お祀りされており、もしかするとその龍神様からの目には見えないご縁なのかも。

荘内神社でのご祈祷は、9:00から16:30の30分ごとに行われております。(※平日は12時、12時30分はお休み)
なお、ご祈祷の受付は開始時刻の15分前までにお済ませください。

住所山形県鶴岡市馬場町4-1(鶴岡公園内)
交通鶴岡駅から湯野浜温泉方面バス10分
市役所前下車徒歩2分
スポット情報https://www.tsuruokakanko.com/spot/794