【歴史】
昔、鶴岡を治めていた荘内藩は、藩内に磯釣りのための遠足を奨励する御触書を出していました。鶴ヶ岡城下から庄内浜の釣り場まで出かけるには12~20キロの道のりを歩かなければなりません。その距離を長い竿をかついで夜中から歩き、山越えをすることで体力、胆力の鍛錬ともなりました。また苦くて食べることができないといわれていることから、その名がついたとされる庄内地方特産の苦竹を加工して作られる「庄内竿」の文化も生まれています。釣果を誇る魚拓の文化も庄内が発祥とされており「致道博物館」には日本最古の魚拓が保存されています。荘内藩の中で、釣りはとても身近で日常生活に深く溶け込んでいたといわれており、今現在も「黒鯛」は市の魚として親しまれています。

【特徴】
庄内平野と庄内沿岸は川・砂浜・岩場(磯)・港・堤防があることで釣りに最適な土地になっています。江戸時代の荘内藩での奨励で栄えた庄内の釣り文化は今もなお受け継がれており、庄内では多くの釣り人が釣りを楽しみ、さらには庄内浜での釣りを楽しむために県外からも多くの人たちが訪れています。