モデルコース・特集

歴史と文化のまち 3つの日本遺産をめぐる1泊2日コース

朝日エリア

温海エリア

羽黒エリア

鶴岡市街地

手ぬぐいスタンプ設置箇所

庄内藩が栄えた江戸時代の頃より、その文化や伝統が息づく鶴岡。現在でも市街地は当時の城下町の雰囲気が色濃く残り、東北地方で唯一残存する藩校建造物や明治時代の洋館等の文化財を訪れることができます。
古来より山伏たちの修行の地として巡礼され、江戸時代からは庶民の間でも広がった月山、湯殿山、羽黒山を巡る「生まれかわりの旅」や明治維新後、庄内藩士たちが養蚕を手掛けるために刀を鍬に持ち替えて開墾した「松ヶ岡開墾場」、広大な商家や豪壮な船主屋敷が建ち並び、かつて各地に繁栄をもたらした船主集落「北前船寄港地」等、日本遺産として認定された場所もあります。
このコースでは、その3つの日本遺産を中心に鶴岡の文化と歴史を感じることのできるスポットをご紹介。当時に想いを馳せながら、鶴岡の風景や味覚も楽しんでください。

≪鶴岡市内で認定された日本遺産≫
日本各地にある文化財や世代を超えて受け継がれている伝承・風習をありのままに保存し、その価値を広く知ってもらおうと文化庁が有形・無形の文化財に認定しています。

【平成28年度認定】
自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』
~樹齢300年を超える杉並木につつまれた2,446段の石段から始まる出羽三山~
【平成29年度認定】
サムライゆかりのシルク 日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ
【令和元年認定】
荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間
~北前船寄港地・船主(せんしゅ)集落~

≪1日目≫東北地方最古の塔・羽黒山五重塔

まずは一つ目の日本遺産に出合うために羽黒山へ。
随神門前、もしくは、いでは文化記念館にある駐車場に車を停めて向かいます。
羽黒山参道“一の坂”上り口の杉並木の中にあるのが五重塔。平将門の創建と伝えられ、東北地方では最古の塔とされています。現在の塔は、約600年前に再建されたもの。高さが29.0mの三間五層柿葺素木造で、昭和41年には国宝に指定されました。近くには樹齢1000年、樹の周囲10mの巨杉“爺杉”も圧巻です。

駐車場 
【随神門前駐車場】約120台(食事処いしい前) 
【いでは文化記念館前駐車場】約40台(いでは文化記念館の道路挟んで向かい)
【いでは文化記念館駐車場】約50台(いでは文化記念館敷地内)

徒歩約40分

山頂の羽黒山三神合祭殿を参拝

出羽三山神社三神合祭殿
出羽三山神社三神合祭殿

五重塔からはそのまま徒歩で山頂まで参道を登ります。参道には2446段もの階段もあるので、歩きやすい恰好が◎。靴もスニーカーがオススメです。 
山頂まで歩くと月山神社、出羽神社、湯殿山神社の神々を祀る三神合祭殿が見えてきます。月山(過去)、羽黒山(現在)、湯殿山(未来)、この三山のお参りが一度にできるため、すべてを巡る時間がない場合でも、ここだけ抑えておけば「生まれかわりの旅」のご利益を授かることができます。

羽黒山斎館でランチタイム

羽黒山斎館
羽黒山斎館

参拝後は、羽黒山斎館(羽黒山参籠所)でお昼ご飯。
参籠所とは、山伏などが一定期間籠って神仏に祈願する場所ですが、今は一般の参拝客の宿泊所、食事処として利用されています。
窓からは庄内平野の雄大な景色を眺められ、精進料理は、長い年月に育まれた上品で洗練された味わいを楽しめます。
芭蕉膳と名づけられた雪の膳、月の膳、花の膳の三種類もあります(要予約)。

住所山形県鶴岡市羽黒町手向7
TEL0235-62-2357
定休年中無休
公式サイトhttp://www.dewasanzan.jp/publics/index/64/

山頂からはバスまたは徒歩で、駐車場へ戻ります。

車で約10分

玉川寺

玉川寺
玉川寺

国の名勝に指定されている玉川寺は、別名「花の寺」とも呼ばれるほど、四季折々の花が彩る美しいお寺。羽黒山中興の祖、天宥別当の造った名園では、九輪草やツツジ、カエデなどが咲き誇る姿を目にすることができます。

住所鶴岡市羽黒町玉川字玉川35
TEL0235-62-2746
時間午前9:00 ~ 午後5:00(4月~10月)
午前9:00 ~ 午後4:00(11月~3月)
定休無休
料金大人400円、小中学生200円(団体割引あり)
公式サイトhttps://www.gyokusenji.or.jp/

車で約10分

サムライゆかりのシルクに出合う「松ヶ岡開墾場」

松ヶ岡開墾記念館
松ヶ岡開墾記念館

2つ目の日本遺産の地、松ヶ岡開墾場は玉川寺より車で約10分ほどのところにあります。
約3000人の庄内藩士たちが拓いた緑豊かな大地として、国指定史跡の指定を受けている松ヶ岡開墾場。その中に瓦葺上州島村式三階建の蚕室が五棟現存し、一棟が修復されて松ケ岡開墾記念館となっています。記念館周辺には、食事処や庄内農具館、庄内の米造り用具収蔵庫などもあります。

住所鶴岡市羽黒町松ヶ岡
交通山形自動車道鶴岡ICより車で25分
鶴岡駅より車で20分
駐車場有り

心と体を温泉と地元料理で満たそう

鶴岡市は、大小の温泉が点在する「いで湯の里」。特に「湯野浜温泉」「湯田川温泉」「あつみ温泉」「由良温泉」の四温泉は、美しい海岸沿いや静かな山あいにあり、身も心も癒される名湯として知られています。
鶴岡旅で1泊するなら、この四温泉のいずれかで選ぶのがオススメ。

湯野浜の夕陽

湯野浜温泉(車で約30分)

開湯1000年。広大な砂浜と日本海に沈む夕陽を眺めながらの露天風呂は格別。

問い合せ湯野浜温泉観光協会
TEL鶴岡駅からバスで46分、鶴岡ICから約15分
公式サイトhttp://www.yunohamaonsen.com/

湯田川温泉(車で約20分)

開湯1300年。静かな佇まいの山間あいの温泉郷。孟宗汁が名物。

問い合せ湯田川温泉観光協会 
TEL0235-35-4111
(9:00~18:00、土日・祝祭日除く)
交通山形自動車道鶴岡ICより車で10分
日本海東北自動車道鶴岡西ICより車で10分
鶴岡駅より湯田川温泉行バス30分
公式サイトhttp://www.yutagawaonsen.com/
新あつみ温泉街足湯つき
新あつみ温泉街足湯つき

あつみ温泉(車で約45分)

開湯1000年。華やかな風格と落ち着きを感じさせる温泉郷。

問い合せあつみ観光協会
TEL0235-43-3547
(8:30~17:00、休館日:木曜、日曜、祝日)
交通あつみ温泉駅からバスで約7分。車はあつみ温泉IC下車。
公式サイトhttp://www.atsumi-spa.or.jp/
由良
由良

由良温泉(車で約35分)

快水浴場百選に選ばれた美しい景観と八乙女伝説の由良海岸。

問い合せ由良温泉観光協会
TEL0235-73-2905
交通三瀬駅からバス15分、山形自動車道鶴岡ICから車で15分
公式サイトhttp://www.yura-yamagata.jp/

≪2日目≫スタートは竜神を祀る名刹・善寳寺

2日目は3つ目の日本遺産「北前船」ゆかりの地を訪ねます。加茂は城下の生活物資を陸揚げする重要港で、回船問屋が並んでいました。善寳寺には北前船の船頭も参拝にきたそうです。

善寳寺五百羅漢堂
善寳寺五百羅漢堂

海の守護神・龍神の寺として全国的に知られており、四季を問わず多くの参拝者が訪れます。境内には五重塔などの貴重な建築物が数多くあり、裏手には、二龍神の棲み家と伝えられる貝喰の池があり、深い緑の中に神秘的な雰囲気を漂わせています。「善寳寺五百羅漢堂」は北前船で財をなした商人たちの寄進によって建てられたお堂です。安置されている531体の仏像も同じく寄進により作られました。

住所鶴岡市下川100
TEL0235-33-3303
交通鶴岡駅から湯野浜方面バス30分善宝寺下車
駐車場有り
公式サイトhttp://www.zenpouji.jp/

車で約10分

クラゲの楽園、加茂水族館へ

加茂水族館

山形県内唯一の水族館「加茂水族館」。この付近は北前舟の寄港地として栄えた船主集落でもあります。
水族館のクラゲの展示種類(50種類以上)は世界一を誇り、色とりどりの様々なクラゲが漂う様子はとても魅惑的です。このほかにも子どもに人気のアシカショーやウミネコの餌付けなど楽しさ満載。
お腹が空いてきたら、加茂水族館の中にある「魚匠ダイニング 沖海月」にどうぞ。ここでは、地元鮮魚を使った海鮮丼や定食をいただけます。世界でも珍しいクラゲを素材にした料理やデザートも。窓から見える海やアザラシプールを眺めながらお楽しみください。

住所鶴岡市今泉字大久保657-1
TEL0235-33-3036
時間午前9時~午後5時(最終入館:午後4時30分)
夏季期間:午前9時~午後6時(最終入館:5時30分)
定休なし
料金◆一般(高校生以上)1,000円[900円]、小中学生500円[450円]、未就学児 無料 ※[ ]は10名以上の団体料金
◆年間入館券(年間パスポート)一般(高校生以上)2,500円、小中学生1,250円 ※発行日より1年間有効
◆障がい者料金:一般(高校生以上)500円、小中学生200円 
※手帳を提示ください。
公式サイトhttps://kamo-kurage.jp/

車で約20分

致道博物館

致道博物館(ちどうはくぶつかん)外観写真
旧西田川郡役所

鶴岡公園の西隣に位置し、鶴岡の歴史や文化を知る上で欠かせない施設。元々は庄内藩主酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開しています。国指定重要文化財の旧西田川郡役所や、多層民家、旧鶴岡警察署庁舎など、貴重な歴史的建築物が移築。北前船船主により奉納された船舶模型や船絵馬、四爪錨、出船手形、船鑑札、船箪笥等が所蔵されています。

住所山形県鶴岡市家中新町10-18
TEL0235-22-1199
営業時間(3月~11月)午前9時~午後5時
(12月~2月)午前9時~午後4時30分
定休年末年始(12月28日~1月4日)
12月~2月の水曜日
料金一般800円[700円]【500円】
大学・高校生400円[300円]【200円】
小中学生300円[200円]【100円】
※[ ]は20名以上、【 】は100名以上の団体料金
障がい者料金 上記入館料半額免除 ※手帳を提示ください
公式サイトhttps://www.chido.jp

車で約10分

江戸時代から続く老舗酒蔵・渡曾本店(出羽ノ雪酒造資料館)へ

出羽ノ雪酒造資料館
出羽ノ雪酒造資料館

歴史と文化の旅の締めくくりは創業1615年(元和元年)の酒造へ。
渡曾本店のある大山地区は、藩政の時代から、幕府の天領であったことから酒の町として栄えた地域。出羽ノ雪酒造資料館は、その酒造りの貴重な資料や美術品などを展示しています。楽しいきき酒コーナーも。

住所鶴岡市大山2丁目2-8
TEL0235-33-3262
営業時間午前8時45分~午後4時30分
日・祝祭日/午前8時30分~
休み1月1日~3日
料金100円