藤沢周平 その作品とゆかりの地 案内板

藤沢周平が愛した故郷・鶴岡の風景は、小説にも様々な形で姿を見せています。こうした原風景の道しるべとして、城下町風情を残す鶴岡の藤沢作品ゆかりの地25カ所に、案内板を設置し、訪れる人を小説の舞台へと誘います。

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案内看板作品名と設置場所

番号 作品名 作品中の場所 現設置場所
1 臍曲がり新左 伊波山 金峯山
2 三月の鮠 山王社 高坂
3 ただ一撃 民田 民田
4 花のあと -以登女お物語- 湯治場 湯田川温泉
5 紅の記憶 豪勝寺 井岡寺
6 ただ一撃 小真木野 日枝神社
7 蝉しぐれ(※) 五間川 内川(筬橋)
8 又蔵の火 総穏寺 総穏寺
9 義民が駆ける 大督寺 大督寺
10 三屋清左衛門残日録 花房町 本町二丁目(七日町)
11 義民が駆ける 藩校致道館 藩校致道館
12 花のあと -以登女お物語- 鶴ヶ岡城 鶴岡公園
13 三ノ丸広場下城どき 相生町 家中新町
14 蝉しぐれ(※) 五間川 内川(三雪橋)
15 秘太刀馬の骨 千鳥橋 大泉橋
16 蝉しぐれ(※) 龍興寺 龍覚寺
17 凶刃 用心棒日月抄 般若寺 般若寺
18 龍を見た男 龍沢山善宝寺 善宝寺
19 蝉しぐれ(※) 蓑浦の湯宿 湯野浜温泉(足湯前)
20 義民が駆ける 赤川 赤川(桜ハウス前)
21 義民が駆ける 藤島村 藤島城址
22 羽黒の呪術者たち(『周平独言』より) 羽黒山 羽黒山随神門前
23 春秋山伏記 赤川 櫛引 王祇会館
24 春秋山伏記 六十里越の街道 朝日 田麦俣(多層民家前)
25 回天の門 湯温海 あつみ温泉 朝市広場

※蝉しぐれの「蝉」の字は、正しくは(虫ヘンに「單」)です。
(この案内板は作品を楽しむための参考として市が設置したもので、藤沢文学のイメージを固定するものではありません。)

 

武人のようにきっぱりと潔く、清楚で優美な文体、細やかな時候の描写、しばしば小説の舞台と海坂藩は、ファンならずとも想像力をかきたてられます。どこか浪漫をたたえたその作品は、時代小説の第一人者と賞された藤沢周平自身が語ったように実は時代小説などではなく、自らが歩んできた人生の中に希望の光を見い出した作家の魂の浪漫紀行なのかもしれません。

鶴岡の情緒豊かな佇まいは、藤沢小説に頻繁に登場する海坂藩の舞台になっています。街並みや風景・風土、郷土料理までもが、まさに鶴岡そのものなのです。さらに、随筆や寄稿文に彼独自の美学と一抹の気恥ずかしさをもって語られる郷土賛美。一度でも生まれた土地を離れた者にとって、故郷はルーツであり、あこがれでもあるといわれますが、彼の筆が語る昇華された故郷への思いは、控えめながらも故郷・鶴岡の美しい風景、風土への自信に満ちあふれています。

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