藤島の獅子踊り・神楽

大谷獅子踊り

両所神社御獅子舞

添川三役

東堀越獅子踊り

八色木獅子踊り

豊栄獅子踊り

渡前獅子踊り

古郡神楽(太神楽)

六所神社神楽

長沼八幡神社神楽舞

添川の獅子踊りの写真
 

藤島地域は、獅子郷といわれるほど獅子踊りが多く保存・伝承されている。大谷・添川・東堀越・八色木・豊栄・渡前などがあり、どの地域も起源は判然としないが、ずいぶん古くからのもので、唐が西洋から学び、更に我が国が唐に習ったものといわれ、悪魔退治のために舞ってきたものである。

獅子は、一人立ちのもので、中獅子(なかじし)、旗獅子(はたじし)、白鷺(しらさぎ)、牡獅子(おじし)、牝獅子(めじし)の5頭からなり、中獅子が中心となって演じられる。頭の前部の飾りは獅子によって異なっている。頭から幕を下げ、腹の前に太鼓をつけ、肩張りのわっかをつける。獅子のほか女装の簓(ささら)、太刀遣い、棒遣い、唄い役など総勢30人ほどになる。唄に合わせ、太鼓を打ち鳴らしながら、飛び跳ねるように舞うのである。

曲目は、ところによって違いはあるが、大踊り、橋掛り、幕掛り、女獅子狂い、弓踊り、投草などである。適宜組み合わせるわけである。盆中心の祭りに踊ることが多く、精入れの後、神社でまず踊り、ついで氏子の家々を求めに応じて廻る。

この種の踊りには、大きく分けると二つの要素からなっている。その一つは、獅子が神の使命あるいは、神そのものとなって現れ、村や家々の幸せを祝福する形を示す。

その二は、もともと獅子は、人間に禍をもたらすもの、ないしは田畑を荒らすものであった。獅子はまず、そのような形で現れる。しかし、このような獅子は、反面悪霊を鎮める威力もあるものと、昔の人は信じていた。獅子は、神として祀ってくれるならば、心を改めて禍なす悪霊などの鎮め役となり、人々に幸福をもたらし、農耕の守り神となることを誓うのである。いったん圧伏された獅子が、神として新たな生命力をもって生まれ変わるときに、簓すりが出てくる。そして、獅子は喜びの乱舞をする。圧伏は、太刀遣いや棒遣いが役目である。そのほか特徴として、女獅子隠しと言って二頭の牡獅子が女獅子を争う所作を演ずる。獅子が恋愛の極致的描写をする等がある。これは、生産の原始的祈りであろう。また、踊りそのものは中世以降発達した念仏踊りの系統を引いているといわれている。