3.致道館の教育

(1)進学と卒業

 

致道館の写真致道館の生徒は、数えの10歳で入学すると、まず句読所(くとうしょ:小学校相当)の西の間に入りますが、そこからは年数回行われる学業検閲に合格すれば、年齢や修学年数に関係なく、進級・進学できる仕組みになっていました。

検閲には一斉テストなどは行わず、学習中の態度や意欲、会業(後述)の準備度や発言、課題の成績、出席状況などを総合して判断するもので、教師全員の話合いで決めました。

終日詰生(しゅうじつづめ:中学生相当)は1室6~7名、外舎生(高校生相当)は1室2名、試舎生と舎生(大学生相当)は1人1室で自学自修に励みました。外舎生と試舎生は、宿泊を希望すれば米7俵の自弁で許可されました。

舎生(大学学部生か大学院生相当)はすべての公務を免除され、宿泊して修学に専念する決まりで、はじめは3年で1考、3考で卒業となっていましたが、時世に合わないとして、後に3年で卒業と改められたようで、卒業すると、器量にふさわしい藩の諸役に取り立てられました。

 

●致道館の学制(概略)

致道館の学制
生徒 現代の学校 教場 時間 内容
舎生 大学学部か大学院相当
(30歳前後が普通)
本舎 6~22時 自主学習
試舎生 大学教養課程相当 本舎 7~17時 自主学習
外舎生 高等学校相当 外舎生室 8~16時 自主学習(16時から武芸)
操揚生
(終日詰生)
中学校相当
(15~16歳が多い)
操揚生室 8~16時か17時 自主学習
句読卒業生 小学校相当 北の間 8~16時 書学、復習、自習
句読生 小学校相当
(数え年10歳で入学許可)
東の間
中の間
西の間
8~14時 句読、書学
 
>> 学制の詳細(PDF 13.2KB)
 
次頁へ