

菅家庭園は、幕末から明治にかけ活躍し、かの西郷隆盛とも親交があった旧庄内藩の重鎮・菅 実秀(すげ・さねひで)ゆかりの日本庭園です。
かつて旧藩主酒井家の御用屋敷だったところで、酒井家より拝領したものです。家老級のお屋敷が、ほぼそのまま残されているのはたいへん珍しく、特に庭園は、庄内地方ゆびおりの遠州流の名園といわれています。
築山には、樹齢350年の老松やしだれ桜、つつじなどが植えられ、池泉のまわりを回遊できます。江戸時代中期の作庭様式がそのまま保存されている貴重な庭園で、特にしだれ桜や白つつじなどが咲き誇る4〜5月、秋の紅葉シーズンが見頃です。
築山の一角に、菅原道真公をまつる「菅公廟」があり、梅の枝を持つ菅公のご神体が安置されています。菅家は、菅原道真の9番目の子供の子孫にあたり、毎年5月25日の天神祭の日に一般公開されています。

まつりの日の菅公廟

つつじ咲く頃の庭園

お屋敷より庭園を望む
菅 実秀 (すげ・さねひで) (1830〜1903年)
江戸時代の終わり頃、実秀は、父親の病気のために19歳で150石の家督を継ぎ、最後は中老900石まで出世しました。庄内藩の政治を指導し、戊辰戦争後の鶴岡の政治・経済の立て直しに多大な影響を与えた人です。
松ヶ岡開墾をはじめ、山居倉庫、六十七銀行(現 荘内銀行)、松岡製糸工場をつくるなど、多くの事業をおこしました。戊辰戦争は、庄内藩の降服謝罪により幕を下ろしましたが、西郷隆盛の配慮によるたいへん緩やかな処分でした。実秀は隆盛の誠実さをとても尊敬し、親交を深めたといわれ、
致道博物館(旧西田川郡役所 内)に当時の貴重な資料が展示されています。現在、鶴岡市と鹿児島市は兄弟都市の盟約を結び、この交流は時代を超えてなおも続いています。

見学案内
| 項目 |
内容 |
| 所在地 |
山形県鶴岡市家中新町2-21 電話:0235-25-0925
(JR鶴岡駅から湯野浜温泉方面バス10分。市立図書館前下車徒歩5分 ) |
| 公開期間 |
毎年4月15日〜11月30日の月・火・金曜日のみ (不定休) |
| 公開時間 |
午前10時〜午後3時 |
| 入園料 |
無料 |
| 備考 |
※見学は前日までに要予約
※個人宅のため団体の見学不可 |