旧家探訪/風間家

風間家の歴史

地図

風間家の祖先は、越後の国 沢海藩(そうみはん)(現在の新潟県中蒲原郡横越村)の武士でした。村上で商人となり さらに酒田に移り、鶴岡には18世紀後半に移住したと伝えられています。創業を安永8年(1779年)としています。

その後、鶴岡城下の五日町(現在の本町一丁目)で庄内藩の御用商人として呉服太物屋を営み、幕末には鶴岡第一の豪商となりました。

明治時代には貸金業に転じ、庄内地方では酒田の本間家に次ぐ大地主に成長。その一方で児童福祉などの慈善事業や幼稚園経営を支援。昭和20年代には 丙申堂で女子教育を行っていました。現在は育英事業等に力を尽くしています。

 

旧風間家住宅 「丙申堂」(国指定重要文化財)

薬医門の写真

明治29年(1896年)に、風間家7代当主 幸右衛門が、住まいと営業の拠点(店舗)として建てられたもので、広大な板の間や蔵など商家の特徴をよく残しています。この年の干支が丙申の年であったことにちなみ「丙申堂」(へいしんどう)と名づけられました。

主屋を中心に、南側は道路に面し、薬医門と前蔵、西側に中蔵と奥蔵、北側に内蔵(金庫蔵)があり、座敷や茶の間など部屋数19室、計180畳の和室、広大な板の間、大黒柱が当時のままに残っています。この建物は、明治27年の酒田地震を教訓にして建てたと伝えられ、広い板の間にかかる梁をトラス(三角形)状にするなど工夫のあとがみられます。

平成8年12月に主屋、同11年6月に表門(薬医門)各蔵板塀などが国指定登録有形文化財の指定を受けました。また、同12年12月に主屋各蔵便所浴室が国指定重要文化財となりました。

 
玄関正面の写真
落ち着いた佇まいの主屋
階段箪笥の写真
板の間にある階段箪笥
庭園の写真
屋敷には土蔵や庭園も現存
とおりの写真
土間ではなく長い石畳となっている「とおり」が屋敷をつらぬく
石置屋根の写真
杉皮ぶきに無数の小石を乗せた「石置屋根」が珍しい
小座敷の写真
映画「蝉しぐれ」のロケが行われた小座敷
関連リンク
>> つるおか映画ロケ地ガイド
 

風間家旧別邸 「無量光苑釈迦堂」(国登録有形文化財)

桜咲く表門の写真

丙申堂より約50m南側に位置する無量光苑釈迦堂は、良質の杉材を使った数寄屋風建築で、明治43年(1910)、丙申堂の別邸として建てられた建物。主に来客の接待などに使われていた豪商のもてなしの館です。

構造や意匠に優れ、別邸建築を考える上で貴重な資料であるとして、2001年12月、国の登録有形文化財に指定されました。

風間家は代々、浄土真宗への信仰が厚く、創建時から「無量光」の額がかけてあったことから、八代目当主・幸右衛門が建物と庭園を合わせて「無量光苑」と命名。さらに、現当主が、床の間に御石仏釈迦像(大正12年、東京帝国大学印度哲学科・常盤大定師より寄贈)を安置して「無量光苑 釈迦堂」と命名しました。

広さ約2700平方メートルの庭園は、樹齢200年を越えるソメイヨシノ、山桜、枝垂れ桜、ツツジ、モミジ林、ツバキ、ハギなど数多くの花木があり、季節ごとに彩りを添えます。特に築山に沿って、白ツツジがいっせいに咲く時期(5月中旬)が最も華やかで美しいといいます。丙申堂との趣の違いをお楽しみください。

 
白つつじの咲く庭園と釈迦堂の写真
白つつじの咲く庭園と釈迦堂
御石仏釈迦像が安置されている座敷の写真
御石仏釈迦像が安置されている座敷
床の間の透かし彫りの写真
床の間や長押飾りなどにも細やかな細工がみられる
関連リンク
>> つるおか花めぐり 「釈迦堂の白ツツジ」
 

見学案内

  • 旧風間家住宅 「丙申堂」 / 鶴岡市馬場町1-17
  • 風間家旧別邸 「無量光苑 釈迦堂」 / 鶴岡市泉町6-20
  • 問い合わせ風間史料会  電話0235-22-0015
  • 公式サイトhttp://homepage2.nifty.com/kazama/
見学案内
項目 内容
開館期間 毎年4月10日〜11月30日
※丙申堂/鶴岡雛物語期間中(3月上旬〜4月上旬)特別公開
開館時間 午前9時30分〜午後4時
休館日 開館期間中の毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)
入館料 区分 丙申堂のみ 釈迦堂のみ 共通券
大人 300円 200円 400円
小中学生 150円 100円 200円