大宝館展示人物紹介

犬塚 又太郎 (いぬづか・またたろう)

明治38年(1905)〜平成6年(1994)

漢学を学び、その豊かな学識をもって、鶴岡を中心に教育、文化、学問の振興、文化財保護など広い分野に貢献した人である。

鶴岡中学校(現鶴岡南高校)を卒業後、旧藩主酒井家の文会堂に勤めながら、祖父の犬塚一貞(一瓢)や赤沢源也、黒崎研堂などの儒学者から中国古典等を学び、広く深く学問を究めていった。

致道博物館初代館長、東北農家研究所(現東北振興研修所)理事長、市文化財保護審議会会長など多くの役職を歴任し、教育、文化、学問の振興、文化財保護などに尽力した。

特に、荘内教学関係、講演、講話、随筆などをまとめた「閑鴎集」は、この地方の精神文化や沈潜の風と称される気風をあらわした名著と評価されている。

学問が好きで、蘭を愛し、石を愛し、酒を愛し、質素を愛した人であった。