早朝の鶴岡公園を散歩していると、すれちがった人々がやさしい笑顔で「おはようございます」と声をかけていきます。お天気のいい日にはハトにえさをあげる親子連れや、四阿(あずまや)で水鳥をながめる老夫婦の姿があります。市民の憩いの場・鶴岡公園には、四季それぞれの表情があります。
大宝館の前にある紅梅は、鶴岡で一番早く咲く梅といわれ「春告げ梅」とよばれています。2月下旬、この梅が咲きはじめると少しずつ鶴岡公園にも花の季節がやってきます。
まず梅が咲き、おいかけるように県内随一といわれる桜が4月中旬に見ごろを迎えます。園内にはソメイヨシノ約500本、八重桜、しだれ桜、江戸桜などあわせて約800本の桜が植えられています。桜とともに、お堀に沿うように咲く黄色のレンギョウやツツジの生け垣が彩りを加え、花見客の目を楽しませてくれます。
5月になると藤の花が可憐な姿をみせます。四阿(あずまや)のある外濠のあたり、広さ1000平方メートルのあやめ園では、5月にあやめ、つづいて6月には花菖蒲が見ごろとなり、水面に紫や白、紫紺の姿を写し出す様子がたいへん優雅です。このほか公園の東側には鑑賞池とバラ園があり、5月下旬から11月まで色とりどりの花を咲かせます。
園内にはカモやアヒル、白鳥などの水鳥をはじめ、ハトや猿、クジャクなどもいる。子どもたちに人気。
桜まつりや鶴岡天神祭の時は、数多くの出店や植木市が軒を並べ見物客で賑わう。