致道館の生徒は、数えの10歳で入学すると、まず句読所(くとうしょ:小学校相当)の西の間に入りますが、そこからは年数回行われる学業検閲に合格すれば、年齢や修学年数に関係なく、進級・進学できる仕組みになっていました。
検閲には一斉テストなどは行わず、学習中の態度や意欲、会業(後述)の準備度や発言、課題の成績、出席状況などを総合して判断するもので、教師全員の話合いで決めました。
終日詰生(しゅうじつづめ:中学生相当)は1室6〜7名、外舎生(高校生相当)は1室2名、試舎生と舎生(大学生相当)は1人1室で自学自修に励みました。外舎生と試舎生は、宿泊を希望すれば米7俵の自弁で許可されました。
舎生(大学学部生か大学院生相当)はすべての公務を免除され、宿泊して修学に専念する決まりで、はじめは3年で1考、3考で卒業となっていましたが、時世に合わないとして、後に3年で卒業と改められたようで、卒業すると、器量にふさわしい藩の諸役に取り立てられました。